土曜日。以前から約束していた友人と連れ立って鎌倉へ。
まず鶴岡八幡宮に初詣。
おみくじは、末吉。願望については「時間がかかるが叶う。安心せよ」とのこと。
ランチから腹ごなしのために材木座海岸へと歩く道すがら、さまざまな話をする。
資産形成、体調、死について。
わたしは死ぬ時、孤独死でまったく構わないのだけど、方々に迷惑なのでなるだけ早めに死骸を見つけてそれなりの対処をしては、もらいたい。それにはどうしたらいいのだろうか。できる準備があるとして、たとえば何歳からそういう準備をしたらいいのだろうか。そんな話。
日曜日はまた早起きをして、映画を観る。
何を観ようかひとしきり迷って、公開当初からずっと観よう観ようと思いながら20年経ってしまった『誰も知らない』を。
長らく2時間超の映画は避けて生きてきたのだけど、朝を映画鑑賞に充てるようになってから2時間「ちょい」であれば、何とかなるようになってきた。
けれど、上映時間3時間の『ドライブ・マイ・カー』は、(原作は読んだけれど、舞台は広島ではなかったし、映画はまた趣きが違うんだろうとすごく気になってはいる)まだ手が出せないでいる。
野球のナイターを観る習慣が昨年は減り、代わりにそれまでほとんどノータッチだったテレビドラマをたくさん観た(『相棒』だけが例外。あとはNetflixなどの配信で数年前のドラマを観たりとか。毎週毎週連続ドラマをリアルタイムで追うのはほんとうに久々)。
そのなかでことに印象深かった『ライオンの隠れ家』(*2024年10月期ドラマ。自閉スペクトラム症の画家の弟と、そんな弟を支えながら生きる兄。変化のない平穏な毎日はずっと続いていくはずだった。謎の少年が突然ふたりの前に現れるまでは〈Netflixイントロダクションより〉)の流れで、やっぱりここを避けていてはと、14歳の柳楽優弥を観たくなったのだ。
知ってはいたけど、まったく日曜の朝にふさわしい映画ではなく、ただそれはそれとしても柳楽優弥はやっぱりすごかった。作品に対しての自分の馴染ませ方というか、バランス感覚というか。もっともっと迫真の演技で色濃く役作りしてもよさそうなものなのに、しない(『浅草キッド』では色濃くしつこく役作りしている印象だったから、作品ごとに違うのだろう)。
映画が終わってカーテンを開けるとそこには日曜の朝がいて、くらくらするほど現実だな、と思う。
また1週間がはじまるのだ。
きょうの映画
『誰も知らない』(2004年 監督:是枝裕和 主演:柳楽優弥)
柳楽優弥が最年少でカンヌ映画祭最優秀新人賞を14歳で獲得したことで話題となった同作。
父親の違う無戸籍の4人兄弟が奔放な母親を慕いながら肩を寄せ生活している。やがて、母親はある日男のもとへ走り、失踪。子どもたちのサバイバルがはじまる。
重い題材で救いもなく、決して楽しい気持ちになれる作品ではないので心に余裕がある時に鑑賞するのが重要。けれど、観ておくべき映画が100本あるとしたら、好き嫌いに関わらず観ておいたほうがいい作品ではあった気がする。20年触らずに来てしまったことは、正直後悔だ。