疲れた。とにかく疲れた。
2月。あせらず、パニックにならないように、一匹ずつ小さい害虫を潰すようにひとつひとつ予定を丁寧にこなした。
まず、子宮頸管ポリープ。
初診の日にその場でポリープを切除し、2週間後に病理検査の結果を聞きに行くという話。
これについては悪性の確率が0.1%とかそういうレベルであるらしく、人間ドックでポリープの存在を告げられた時にも「ま、良性なのでね」とは言われていた。
にも関わらず、びびりまくった。
いや、死ぬのは構わない。構わないと言っても直面すればパニックになるだろうということはわかるけれど、それより、治療にはお金がかかるんだろう、保険金(共済のがん特約に入っている)はどのように請求すればいいんだろう、とか、そういった面倒ごとをクリニックの待合室で延々と考えていた。
結果は良性。
聞いてしまうと、0.1%の確率に何をびびっていたんだろうという気分だったけれど、ともあれこれはこれにてミッションクリア。
続いて、大腸カメラ。
これはなかなかの経験だったので、別記事をたてて詳細を記そうかと思うけれどとにかく検査は終わった。
ただ、診断がまさかの「軽い腸炎」とのことで、こちらも病理検査の結果を聞きに行くというミッションが発生してしまった。
こちらはまったく心配もしておらず、予想だにしていなかったのでショックがそこそこ大きい。
とはいえ、「悪い病気は特になく、念のため検査をした。いつでもいいので結果を聞きにきて」とのことなので、さほど大事には繋がらない可能性が高い。けど、「念のための検査」が何についてのかというと「潰瘍性大腸炎をはじめとする難病の懸念がないかどうか」らしいので、それはそれで心配は心配。
元オリックスの安達選手が抱えていた難病。
先週検査をして、病理検査は2週間後と言われているので、速攻で聞きに行こうと思う。
健康診断の話はここまでで終了。
10月に人間ドックを受診して、ここまで長かった。ここまで引きずるとは正直思っていなかったけれど、もしかするとこれが歳を重ねるということなのかもしれない。
加えて、「年明けからは治療に専念する」と決めていた歯医者にも、通いはじめている。
何かと物入りになりつつある2025年の医療費。
どうせならことしは確定申告して、いくばくかの控除還付金を受け取りたい。
何よりも50代に向けて、口腔内の健康は完璧にしておきたい。
ドラマ『ブラッシュアップライフ』で人生を何周もやり直している主人公を見て、わたしがもし2周目を得られるのだとしたら、虫歯のない人生を送りたい。子どものころからカルシウムをたくさん摂取するように心がけたい。
読書のほうでは、朝比奈秋『植物少女』を読みはじめた。
こないだ話を出した『サンショウウオの四十九日』が掲載されていた『新潮24年5月号』に続いて、掲載誌の『小説トリッパー』を借りる。
やはりこのひとの小説好きだなと思い、読み終えたそばからこんどは大腸ストーマ保有者の女性を描いた『私の盲端』を予約した。生活のなかで人生ほぼはじめて大腸にスポットが当たったばかりだったので少し身近であったのと、ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』で、膀胱癌の手術からストーマ保有者となる女性(佐々木希)が描かれていたり、中井美穂さんのインタビュー記事を読んだりと、最近何かと気になることが多かったのだ。
そんなこんなで2月が過ぎ、3月。
小春日和の週末から、週明けには雪が降るらしい。
きょうの本
朝比奈秋:『植物少女』
出産時に大脳を損傷し、25歳で植物状態になった母とその娘の半生が描かれた長編小説。植物状態の詳細は「食べ物の咀嚼はできる。手のひらに触れると握ろうとする」等克明で、さすが現役医師の選んだ題材だなという印象。それに加えてごくごくライトで、前のめりでない筆致がとても好みで、純文学にありがちなヒステリックなキャラクターも登場しない。深刻な病気が題材ではあるものの、読みごこちは質のいいエッセイを読んでいるようで、とてもほっとできる。