暮らし

暮らし

ババガヤの夜、生命保険講座

8月が終わった。ことしは特別に暑い、とあちこちから聞こえていた気がする。けど、そんなことを毎年言っている気がする。じつは高校野球もここ3年ほどは球場で観戦することができなくなっているし(近年は中継も充実してきているのもある)、きっと毎年のよ...
映画のこと

国宝のためのトイレトレーニング

『国宝』という映画がある。今夏大ヒットしている歌舞伎が題材の映画で、吉田修一原作、『フラガール』などを手掛けた李相日監督の最新作。以前、久しぶりに『花とアリス』を再鑑賞し、クラシックバレエを踊る蒼井優は改めて素晴らしかったと書いたが、こちら...
映画のこと

ブエナビスタの夜

水曜日。5月の公開からずっと楽しみにしていたフランソワ・オゾンの最新作『秋が来るとき』。いつ行こうかどうしようかと思っているあいだに上映時間はどんどん狭まり、ついに上映最終週になってしまった(新宿ピカデリーの場合)。もう上映時間は早朝か週末...
暮らし

無人島のふたり、死について

土曜日。きょうから住んでいる住宅の外壁塗装がはじまるらしい。洗濯物が干せない期間が1ヶ月にも及ぶらしく頭を抱えている。わたしは花粉症にも無縁なので、洗濯物は外干しが基本。というより、洗濯が下手なのかこれまで住んだどの部屋であっても部屋干しが...
暮らし

「神頼み」の本当の意味

土曜日。先週と同じように近所のパワースポットに出かけたのち、ファミレスでモーニング。ここのファミレスは過ごしやすい席も多く、スタッフが皆キビキビと朗らか。そのせいか、早い時間からそこそこに混雑している。さて、神頼み。毎週末にパワースポットの...
暮らし

野球の話をしよう

村上春樹は贔屓にしているヤクルトスワローズの試合を観るために、日本で新居を探す際の条件を「神宮球場へ徒歩で行けること」としているらしい。野球、ウィスキー、ランニング……村上春樹を構成するアイテムはいつだってオシャレだ。というわけで今回は野球...
暮らし

2025年の目標

3連休のある朝。夜明け前に起きてトラン・アン・ユン監督の映画『ポトフ』を観たあと、少し遠くにあるケンタッキーまで散歩がてら歩いてゆき、テイクアウトしてムシャムシャとたべた。それでもまだ午前中。いい休日だ。さて、2ヶ月近くも更新を止めたまま、...
暮らし

自分を好きになれるかについて

週末には映画を1本は観る、というのを自分の理想のひとつとしている。昼間に部屋を暗くして映画を観るというのも倒錯的で捨て難いけれど、だいたいは夜に。昨晩はNetflixで『ペドロ・パラモ』。じつは原作の文庫本を持っているが、読んでいない。Ne...
暮らし

ストレスとは悪者なのか

ある時、「もうすべてが嫌だ」と思っても、貯金も親の遺産も宝の地図も何ひとつなく、自分で自分を養うことしか選択肢がないわたしはすべてを捨てて(つまりは会社を退職して)南の島に行ったりすることはできない(映画『めがね』のような。後追いしてくる加...
暮らし

さみしくないの?

2か月に一度、一週間くらいの在宅勤務が回ってくる仕事をしている。仕事を終えて、社用のPCを片付けるともうここからは自分の時間。れいによってぬるい湯船に浸かりながら読んでいるのは片桐はいり『グアテマラの弟』。誠実だけれど軽やかに語られる、家族...